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ブームに乗り遅れる前に

   

ブームに乗り遅れる前に

「カレシできたよ!
そうそう、ユウコに教えてもらった出会い系サイトだよ!マジすげー!!」

「へー、セッちゃんもカレシできたんだぁー。よかったじゃん。わたしもそのサイトやってみようかなぁ」

「うんうん、やってみって。
てかユウコが知ってるからさ。
ユウコに教えてもらいなよ。マジですげーよ。イケメンばっかwwwww」

大学の昼休み、食堂でそんな会話を耳にした。
わたしのクラスメイトのアイちゃんとセッちゃんだ。
アイちゃんは、いってみればとてもガーリ-な感じで、同級生からも先輩からも人気がある子なんだけど、いかんせん好みの年齢が10歳以上も上ということで、現在カレシはいない。

いっぽうセッちゃんの方は、お世辞にも美人とはいいがたいルックスだが、まあ持ち前のサバサバした性格と元気さで、男友達は多いはずだ。

数日後、同じ食堂で、その二人からこんな会話を聞いた。

「セッちゃーん、わたしもカレシできたよー。
ユウコに教えてもらった出会い系サイトー。
すごいね。わたしイケメンって全然興味はなかったから、普通の37歳の人だよ。37歳でDJやってて、大してかっこよくないけど優しい♪」

「おーーー!アイにもできたか!
あたしなんてあの後もすごいたくさんの人からアプローチかけられててさ、いまだにサイトで知り合った他の男ともたまに遊ぶよ。つってもカレシ一筋だけどさ!」

長い黒髪で、顔だちも性格も派手ではないわたしが、そんな話をきいてうらやましくないはずはない・・・。

わたしだってカレシがほしい・・・。

意を決して、ユウコちゃんに件の出会い系サイトのことを聞いてみた。

ユウコちゃんは、とても華やかで、一説によると、某大手IT企業の社長とその出会い系サイトで出会い、いわゆるエン的な関係を結んでいるらしい。

ユウコちゃんは快くその出会い系サイトのことを教えてくれた。

わたしは先ほどいったとおり、根暗だ。
なのでPCや携帯電話などの操作はお手の物だ。

登録した出会い系サイトの仕組みも、特に苦労なく覚えることができた。

と思うのもつかのま、たくさんの男の人から連絡がくる・・・。

一か月後、わたしにもカレシができた。
その出会い系サイトは現在利用していない。

しかし、本当に出会い系サイトってすごいなという感想はもっている。
もしもいまのカレシと別れたら、また利用してみよう。

 - 20代, 真面目な出会い