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出会い・・・そして別れ

   

出会い・・・そして別れ

こんなに人を好きになったことはありませんでした。
ましてや出会い系サイト・・・文字からの恋愛。それまで散々女遊びをしてきたぼくからしたら到底ありえない・・・と周りの人間だって思っていたはずです。

でも全て嘘いつわりありません。ぼくは真剣に恋愛をしたんです。

「今日もいい天気ですね、マサトシくん。
今何をしていますか?
わたしは家でぐうたらしています(笑)マサトシくんはお仕事中でしょうか?」

「返事遅れちゃった、ごめんね。
うん、俺はいま仕事中・・・てかお昼休み中。
さっちゃんはさすがにぐうたらから脱しましたか?(笑)
ごめん、お昼休みもうすぐ終わっちゃう」

「お昼は何を食べましたか?
いつかマサトシくんにお弁当をつくってあげたいな。
これからわたしは買い物に行ってきます」

「さっちゃん、俺は今仕事終わりました。
さっちゃんはもう買い物終わった?
もしまだ外にいるならご飯でもどう?」

「ごめん、マサトシくん。
わたし家にもう帰っちゃった(汗)(汗)(汗)
マサトシくんはこれからご飯でも食べに行くんですか?
いいなぁ・・・わたしもマサトシくんと一緒に食べたい」

こんなやり取りが何カ月か続きました。
もちろんぼくの中でも少し疑っていました。
「この子、本当にぼくと会ってくれる気があるのかな・・・」ってね。

その日、ぼくは少し仕事で疲れていました。
だからそんなことを言ってしまったのかもしれません。

「さっちゃん・・・突然ごめんね。
さっちゃんってさ、ほんとは俺に会いたくないの?
なんかさ・・・ずっと平行線だから・・・」

「マサトシくんが疑うのも無理はないと思う。
でもごめんなさい・・・今は会えないの。
だけどね・・・わたしもマサトシくんのこと、大好きだよ」

「ごめん、さっちゃん・・・。
俺・・・会えないなら・・・。。。しばらく連絡できなくなるかもしれない」

そこでさっちゃんにメールをするのをやめました。同時にさっちゃんと話していた出会い系サイトにアクセスすることもやめました。ぼくは失恋しました。

半月後、その出会い系サイトから通知がきました。さっちゃんからのメール受信通知です。

「マサトシくん・・会えますか?
もし会えるなら、これからいう場所にきてください」

一度はあきらめたさっちゃん・・・でも会いたい思いがあふれてきました。

指定された場所・・そこは病院の一室・・。
さっちゃんはベッドの上にいました。

そして・・ぼくを見てほほえむと、一言
「さよなら」
といいました。

 - 20代, 真面目な出会い